「サイコキネシス」は超能力ともいわれますが、実際にどのような能力なのでしょうか。
今回は「サイコキネシス」を中心に、似た能力である「テレキネシス」との違い、また実際に訓練をしてサイコキネシスを身につける方法やサイコキネシスを使いこなす有名人まで一挙ご紹介します。

サイコキネシスを深追いしていきましょう
サイコキネシスとは?
サイコキネシスとは一体何なのでしょうか。
広い範囲で見ると念力や超能力と呼ばれている、特殊な能力のことを指します。
綴りがPsychokinesisとなりますので、PKと略されることもあります。
ちなみに似た能力でテレキネシスはTelekinesisとなり、TKと略されます。
念じるだけで、物体を動かせるというのは、SF映画などでは多くある設定です。

実際に使えたら毎日の生活は一変しそうですね。一躍有名人となることでしょう。
それではテレキネシスについてより詳しく見ていきましょう。
念力で物体を動かす能力
サイコキネシスは自分が念じることによって物体などを手を触れずに動かすことができる能力、という意味です。
通常の人には、できない能力ですが、ごく稀にこのサイコキネシスを使うことができる人がいるのです。
また、「念じる」と表現されていますが、実際に念力を使って物体を動かすということを「念じる」という表現が合っているのかは分かりません。
念力を使った人にしか分からないものです。
スプーン曲げもサイコキネシスの一種
以前日本で一世を風靡したスプーン曲げですが、こちらもサイコキネシスの一種とされています。
ただし触って曲げるの場合は、テコの原理でピンポイントで強いチカラを加えて曲げている人や、熱に弱い金属を使って温めて曲げるなど一種の「手品」としてのスプーン曲げも多くあります。

さわらないで曲げられたらスゴイわ
サイコキネシスとテレキネシスとは厳密には違う
サイコキネシスと比較される能力に「テレキネシス」というものがります。
サイコキネシスとテレキネシスとの違いはどのようなものなのでしょうか。
どちらも物体に触れずに作用する点では一緒ですが厳密には違いがあります。
- サイコキネシスは念じることで見えない衝撃のようなものを加えて物体に作用させる力。
- テレキネシスは念じることで物体そのものを操作することができる力。
はたから見ると、全く同じように作用しているように見えても実際には違っています。
物体に何らかの影響を与えて作用させているサイコキネシス、物体自体を操作しているテレキネシスと大きな違いがあるのですね。
このように、パッと見ただけでは違いが分かりませんが、両者には決定的な違いが存在しているのです。
サイコキネシスは訓練すればできる?
超能力などの研究を行っている、超心理学が始まったとされるのは1889年です。
恐らくそれよりも以前から、超能力などの研究は始められていたと思われます。
また1970年代には、アメリカでスターゲイト・プロジェクトという軍事的な超能力研究も行われています。
この時には遠隔透視能力を軍事利用することが目的でしたが、そのメンバーの中にはテレキネス超能力者や透視能力に長けている人物も多くいたといわれています。
どのような研究がなされていたのかは分かりませんが、発足から30年間もの間研究は続けられました。
最終的にはスターゲイト・プロジェクトは「成果なし」としてプロジェクトは終了を迎えます。
それではスターゲイト・プロジェクトのように訓練を行えば、サイコキネシスができるようになるのでしょうか?
これをすれば確実にできるという方法はない
上記で紹介したスターゲイト・プロジェクトでも、公開されている情報では確実に超能力に目覚めることができる訓練のようなものは現段階ではありません。
30年間もの間研究している訳ですし、もしかしたら何か確実な訓練方法を掴んでいるかもという可能性はあります。
ですが訓練することでサイコキネシスができるようになる、というような確実な訓練方法は現在確立されていません。
もし実際に訓練方法が確立されたら、世界中で大流行するかもしれませんね。
また「超能力を開花させることができる器具」などが開発されたりしても同様です。

残念ですが、訓練をすれば確実にできるようになる方法は現在ではありません。
瞑想や集中することが重要とも
サイコキネシスに限らず、これをすれば超能力に目覚めることができる、とする訓練方法には怪しげなものが多くあります。
暗闇の中で磁石を見続けるというものや、明晰夢を見るように訓練する方法を行うと超能力が開花するというものなどたくさんあります。
最近では瞑想やマインドフルネスといった言葉が注目を浴び瞑想や何かに集中することなどが重要とも言われています。
毎日の日々の中に瞑想を取り入れたり、集中したりすることによって、超能力が開花することもあるかもしれません。

私も毎日瞑想しているわ
瞑想は気軽に誰でもすぐに行うことができますが、実は危険性を持っているものでもあります。
不安感や気持ちを安定させるのに良いと言われていますが、瞑想が深くなるほど危険性も増してしまいます。
もし、本格的に瞑想を行おうと考えている場合には、あらかじめしっかりと調べてから行うのをおすすめします。
サイコキネシス能力をもった有名人
続いてサイコキネシスができるとされている有名人についてご紹介していきたいと思います。
サイコキネシスという特徴上、どうしても偽物やハッタリだと言われてしまうこともあります。
ですがここでは特に有名で、その能力が謎に満ちている人物をご紹介しましょう。
エドゥアール・ビュゲー
1870年代に話題となったエドゥアール・ビュゲーは、テレキネシスができる人物として知られました。
元々は写真家でしたが、心霊写真を発表した人物です。
有名なのはエドゥアール・ビュゲー自身が、椅子を空中へ浮かせている写真です。

「エドゥアール・ビュゲー」wikipediaより引用
そんなエドゥアール・ビュゲーですが、この椅子を浮かせている写真はトリックを使っていたと告白しています。
また発表した心霊写真に関しても、ある時に逮捕されてしまい、心霊写真は捏造したものと白状しました。
ですが、信望者からは逮捕後も心霊写真を信じ続ける人は、存在し続けたと言われています。
本当はサイコキネシスのような力があったのか、それとも全てが捏造だったのかは分かりませんが、現在の心霊写真を形作ったような人物です。
ユリ・ゲラー

「ユリ・ゲラー」wikipediaより引用
日本ではスプーン曲げの第一人者として、有名な人物ですね。
今でもイベントなどに参加していることもありますので、名前や顔を知っている方も多いかと思います。
元々は、イスラエルで超能力ショーなどを行っていましたが、そのショーに問題があったために「イスラエル国内で超能力ショーは行ってはならない」とされてしまった人物です。
ですがその後1972年に行われた超心理学の超能力テストでは、超能力を持っている可能性を高く示しています。しかし途中で終了宣言を行い、帰ってしまったようです。
スプーン曲げに関しては、日本でもブーム中盤からは偽物など言われていました。
またスプーン曲げ自体、超能力がなくてもテコの原理を使って可能にできると言われています。
ですが実際にはサイコキネシスのような力を持っている人物かもしれません。

スプーン曲げに関する詳しいことは、以下の記事でご紹介しています。
こちらもあわせてご覧ください
長南 年恵(おさなみ としえ)
長南年恵(おさなみ としえ)1863年に日本で生まれた、神水を取り出すことができる人物として有名な人物です。
年恵ではなく、本名の登志恵と表記されることもあります。
この人物は、43歳で亡くなったとされていますが20歳ごろから食事という食事はしておらず、ほぼ生水と生のさつまいもを少し食べただけであったとされています。

大人の女性がこれだけの食べ物というのは、ちょっと信じられないですね。
また、見た目も20歳ごろからあまり変化がなく、精神的にも少女のような雰囲気だったとされています。
数日間お風呂に入らなくても、汚れなどがなく清潔だったと伝えられています。そして排泄物もないとされていました。
かなり人並み外れている人物ですね。
長南年恵は、空の密閉された一升瓶に神水を取り出すことができたとし、その神水はどんな病気にも効いたと言われています。
詐欺として裁判にかけられたりしましたが、トリックなどではなく神水を空気中から取り出したとしか説明ができなかったようです。
長南年恵の場合には、アポートに近い能力ですが、何らかの超能力を使って神水を取り出していたのかもしれません。
サイコキネシスをテーマにした映画
では続いて、サイコキネシスをテーマにした映画について見ていきたいと思います。
映画の題材としても、多く取り入れられているサイコキネシスですが、映画を見ることでサイコキネシスの力が身近に感じられるかもしれませんね。
ぜひチェックしておきましょう。
キャリー
原作はスティーヴン・キングによる小説で、1974年と2013年に映画化されています。
いじめられていた女子高生の女の子キャリーは、女性ならではの体の変化が現れた時にパニックになってしまい、しっかりと対処することができませんでした。
そしてそれが更なるいじめを呼んでしまいます。
そんな中、トミーからダンスパーティーの誘いを受けるキャリー。
戸惑いながらもダンスパーティーに出かけ、ついにはベストカップルにも選ばれるのですが、そこでもいじめに遭ってしまい大変な事態となってしまいます。
衝撃的な内容の映画ですので、サイコやホラーなどが大丈夫な方におすすめです。
クロニクル
2013年に日本で公開された映画です。
3人の男子高校生はある時、青い隕石に触れることで超能力に目覚めます。
サイコキネシスの能力などを身につけますが、3人の中でルールを決めそれを守るようにします。
しかしこのルールに不満を持っている1人が、力を制御できなくなり暴走を始めてしまいます。
突然超能力を得るというストーリーですが、力を確実に制御できるとは限らないと教えてくれる映画です。
サイコキネシス まとめ
ここまでサイコキネシスについてご紹介してきました。
超能力自体、なかなか人から認められる能力ではないですが、それでも使えたら良いなと思ってしまいますね。
いつか、超能力が科学的に解明される日は来るのでしょうか?
未来が楽しみですね。
【参考サイト】
wikipedia
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