サイコメトリーという能力は、具体的にどのような能力かはご存じでしょうか?
超能力の1つであるサイコメトリーは、実は様々なことに能力が使われていることもあるのです。

研究などに使われていることもあるのです。
そんなサイコメトリーの能力自体と、使われている事例についてご紹介していきます。
サイコメトリーについて知っていきましょう。
サイコメトリーとは?
まず最初に、サイコメトリーの能力自体について知っていきましょう。
サイコメトリーというと、大人気漫画サイコメトラーEIJIを思い浮かべる方もいるかと思います。
作中でサイコメトラーというのは、サイコメトリーの能力を持っている人を指していますが、これは作中のみでの設定でした。
実は通常サイコメトリーの能力を持っている人は、サイコメトリストと呼ばれています。
ですので、通常であればサイコメトリストですが、語感の良さからサイコメトラーとしたようです。

サイコメトラーの方が馴染み深いかもしれません。
現在ではサイコメトラーという言葉が非常に普及していますし、サイコメトラーEIJIはドラマ化もされて浸透しており、サイコメトラーと呼ばれることも多くなっています。
では、そんなサイコメトリーについて詳しく見ていきましょう。
物などに宿る残留思念を読み取る
サイコメトリーは超能力の1つですが、はっきりとした定義がなされていないのが現状です。
一般的には物などに宿っている残留思念や、記憶のようなものを読み取ることができる能力です。
具体的には、その読み取りたい対象に触れることが多いですが、触れなくても良い場合や眺めるのみでも読み取ることができるということもあるようです。

もしも自分が、サイコメトリーの能力を持っていたとして、自分が見たいと思った時だけ使えるなら便利ですね。
自分の意思とは関係なく、眺めるだけで様々な情報が入って来てしまうと、大変なことになってしまいます。
透視能力の一種とも言われている
サイコメトリー自体は、物体から読み取っているということですが、透視能力の一部とも言われています。

確かに、物体の残留思念や記憶を透視しているとも言えますね。
サイコメトリストによって情報を得るための方法に違いはあるのかもしれませんが、透視能力を兼ねているのがサイコメトリーなんですね。
また物体の残留思念や記憶だけではなく、時間をも読み取ることもできる場合もあるようです。
その物体に関連するものに対して、多くのことを読み取れるということに近いかもしれません。
厳密に定義されていないのも、能力などに差があったりするからかもしれませんね。
液体は読み取りやすい
残留思念や記憶と呼べるようなものは、液体に残りやすいとされています。
サイコメトリストの方が、透視しやすいと言われているのも液体です。

常に流れていくものだからなのか?それとも、透明だから残りやすいのか…水には不思議な力があるのかもしれません。
これらの違いは、筆者の範疇では分かりません。ですが、液体は読み取りやすいようです。
ちなみに、最近メディアで多い液体(湖など)を使った、何らかのサイコメトリー調査があります。
そこで登場することが多いのが、超能力捜査官です。
FBIでの捜査経験があると自称する人物もいますが、アメリカでは積極的に超能力での捜査が行われているということはなく、そのような役職もないとされています。
断片的なものが多い
サイコメトリストが読み取る時には、断片的な情報が多いようです。
その対象の物体の、全てのストーリーを読み取っていたら、大変なことになってしまいますね。
どのように読み取ることができるのかは、サイコメトリスト個々にもよって違うかと思いますが、断片的に読み取ることが多いようです。
写真のような景色が、パッと頭に浮かぶような感じなのでしょうか?
その方が効率的な感じもします。
読み取る時には、断片的に読み取ることが多いそうです。
心霊考古学とサイコメトリー
続いて、心霊考古学とサイコメトリーについてもご紹介していきたいと思います。
心霊考古学というのは、ちょっと怪しげな雰囲気がプンプンしてしまいますが、すでに75年以上もの歴史があるそうです。

考古学とサイコメトリーには、切っても切れない関係があるようです。
詳しく見ていきましょう。
考古学にサイコメトリーを活用する
心霊考古学とは、サイコメトリーや超能力を使って考古学上の謎を解明しようとしたり、ヒントにするという試みです。
ちょっとびっくりですが、心霊考古学とは実際に行われていて、成果を出している事例もあるようです。
一見全く関連性のないものに思えますが、心霊考古学という名前がつけられているほど、深い関係があるのですね。
サイコメトリーによって新たに発見されることがある
心霊考古学では、サイコメトリーや透視などを行って考古学を研究します。
その能力によって、新たな発見があることもあるようです。
例えば小さな欠片のみが発見された時にも、サイコメトリーの能力を使って、どのようなバックボーンがあるのかなどを読み取るのだそうです。
状況によっては、全く違うこともあるかと思いますが、心霊考古学ではこのように進めるようです。

確かにサイコメトリーの能力を使えば、発掘がしやすくなりそうです。
サイコメトリーとは少し違う事例ですが、イギリス人エジプト考古学者のオンム・セティという人物がいます。
この女性は3歳の時に転落事故によって、一度は死んでしまったとされたのもつかの間、生き返りました。そこから謎の夢を毎晩のように見るようになります。
そして、次第に夢の中で見ているものは、前世での自分の体験であり、前世では女神官でファラオであるセティ1世と恋仲になったと確信します。
前世での出来事はそれだけではなく、セティ1世との関係が始まってから妊娠するのですが、女神官は純潔を守らねばならない立場でした。
妊娠の相手がファラオ セティ1世とは言い出せないことから、自殺を図り亡くなったと語ったそうです。

辛い立場・状況だったのですね。
大人になったオンム・セティは、結婚を期にエジプトへ行き、紆余曲折ありながらもセティ1世の神殿近くで仕事をするようになりました。
そこで、セティ1世の神殿の庭の位置、そして地中のトンネルの場所を言い当てました。
サイコメトリーを使ったものとは、少々違いますがこのような事例もあるようです。
実際に活用されたサイコメトリー
では、サイコメトリーが、考古学で活用された事例について見ていきましょう。
ここでひとつご紹介したいのが、必ずしも心霊考古学は受け入れられていないこともあるという点です。
元々はフレデリック・ブライ・ボンド(以下ボンド)という人物が、心霊考古学を生み出したと言われています。
この人物が1921年に調査したのが、聖杯伝説のあるグラストンベリー修道院跡です。
霊媒師を雇い、実際にその場所を調査したところ新たな発見があったのです。
ですが、その経緯を発表するやいなや、ボンドは発掘メンバーから外されてしまったそうです。
時代による関係もあったのかもしれませんが、必ずしも受け入れられているとは限らないようです。
夢でバビロニアの出土品の意味を教わった
1892年のある日、ペンシルバニア大学のヘルマン・ヒルプレヒト教授は、発掘された刻文の写しの解読を行おうとしていましたが、進まず眠ってしまいました。
すると、夢の中でバビロニアの神官らしき人物が現れ、その発掘された刻文の場所へ連れて行かれ、以前発掘した物の解読の方法について教えてくれたと言います。
夢という形でひらめいた、と言われたらそれまでなのですが、ヘルマン・ヒルプレヒトは一時的にサイコメトリーの能力を発揮したのかもしれません。
出土品に触れると年代や文化までわかる
出土品に触れるだけで、その物が使われていた年代や文化、どのようなバックボーンだったのかなどが分かるステファン・オソヴィエツキーは、その正確性が高いと言われている人物です。

触れるだけで詳細な部分まで分かるのですね。
1935年には、ステファン・オソヴィエツキーの能力実験も行われていて、あまりに当時の考えとは違っている答えだったために評価を下げました。
ですが、後にステファン・オソヴィエツキーの言っていたことが、正しかったとされている事例が100以上と多くあります。
事例だけで100以上となると、恐らく詳細に分かる能力を持っていたということですね。
この方を敵に回してしまうと、大変なことになりそうです。
サイコメトリーができるとされる人たち

サイコメトリーができるとされている人たちについても見ていきましょう。
上記でご紹介したのは、心霊考古学に限ってのことでしたが、ここではサイコメトリー全般に広げてみます。
アイリーン・ギャレット

「アイリーン・ギャレット」wikipediaより引用
1893年のアイルランドの霊媒師です。
超心理学財団を築いた人物であり、友人の中にはカール・グスタフ・ユング、コナン・ドイルなどもいたそうです。
降霊によって未来の出来事を的中することができたり、封筒の中のものを当てたり、封をした人物の容貌を当てるなども行なっていました。
また、警察の行方不明などの捜査にも協力していた経歴もあります。
ジェラール・クロワゼ

「ジェラール・クロワゼ」wikipediaより引用
サイコメトリーの第一人者と言われているのがジェラール・クロワゼです。
超能力を使って、特に行方不明者の捜索ができるとされていた人物です。
日本での活躍は1976年にテレビを通して行われた、7歳の子供の行方を捜す調査を行い、見事ダムで水死体を発見しました。
その後再来日した際に、自分はもうすぐガンで死んでしまうという旨の話を残しており、1980年に亡くなっています。
サイコメトリーをテーマにした映画
では続いて、サイコメトリーをテーマにした映画についても見ていきましょう。
超能力などをテーマにしている映画は、SFなどでも多くありますが、ここでは人気作品をご紹介します。
劇場版 SPEC〜結〜(クローズ)
スペックはドラマ化、映画化、コミック化された物語です。結は完結編として制作されました。
ストーリーは順を追っているので、最初から見た方が良いかもしれません。
警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係(ミショウ)の3人が、スペックホルダーと呼ばれる超能力者が起こす事件に立ち向かうというストーリーです。
またミショウにもスペックホルダーが在籍しています。
刑事物ですが、超能力との絡みや登場人物の過去に秘密があったりと、謎解きもできます。
サイコメトリー〜残留思念〜
人気韓国映画サイコメトリー〜残留思念〜は、2013年に公開されました。
連続少女誘拐事件を追っていたチョンドンは、ある日、壁に書かれた謎の落書きを目撃します。
その落書きは事件を解く鍵となると考え、書いた本人を探しますが、その本人はサイコメトリーの能力を持っているのです。
捜査の協力を行なってくれるのですが・・・。
ストーリーが軽快に進むので、見やすい作品です。
まとめ
ここまでサイコメトリーについてご紹介してきました。
サイコメトリーとひとことに言っても、様々な部分で活躍していることもあるのですね。
実際に実績を残しているというのもすごい点です。
能力に目覚めていない人も、もし使えるようになったら生活が一変しそうです。
超能力の研究が進むのを、楽しみに待ちましょう。

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【参考サイト】
wiki
サイコメトリー(wikipedia)
アイリーン・ギャレット(wikpedia)
透視(超心理学)(wikipedia)
超能力(wikipedia)
ジェラール・クロワゼ(wikipedia)
超能力捜査官(wikipedia)
サイコメトラーEIJI(wikipedia)
オンム・セティ(wikipedia)
ダイアン・フォーチュン(wikipedia)
劇場版 SPEC〜結〜(wikipedia)
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